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とんな症状に注意すればいいのか

まず知っていただきたいのは、症状の中には緊急性を要する症状から、それほど緊急性はなく念のため精密検査を後日受けておいた方がいいもの、しばらく症状を見ていいものがあること・・・このように自分の症状を、大きく3つに分けて考えるといいでしょう。
緊急性を要する症状!
脳の疾患でもっとも緊急性が高いのは脳卒中(脳梗塞や脳出血、くも膜下出血など)です。“卒中”とは突然起こると言う意味ですから、“脳の卒中”は突然起こる脳の病気であり、前触れもなく出現することが多くなります。
①See(見えにくくなること)
②Talk(はなせなくなること)
③Reach(手が届かなくなること)
④Walk(歩けなくなること)
⑤Feel(感覚が鈍くなること)
の組み合わせで出現することが多いので、これらの症状が出現したらすぐに救急車を!“Give me 5”と啓蒙されてます。脳卒中の治療は時間との勝負ですから!!
ちなみに、話せなくなるといっても一瞬言葉が出ない!とか一瞬どもってしまう!と言うのはあたりません。症状は短くても数分から数十分続いた場合や、その症状が繰り返し起こっているようでしたら明らかにおかしい!と思っていいでしょう。
脳卒中の麻痺や感覚障害は半身に(右半分、もしくは左半分)おこるため、両手がしびれた!とか、両足が・・・などの症状は、脳の症状よりも、脊髄の疾患などを考えることとなります。[脳卒中にならないために

頭痛でも、慢性的な頭痛(俗に頭痛もち)では緊急性はありませんが、いきなり突然の激しい頭痛などは、くも膜下出血や脳出血を考えなければいけませんので、緊急精査の適応です。また、慢性頭痛の方でも、いつもと頭痛のパターンが違う強い頭痛を感じたら後日でも精査を受けた方がいいでしょう。[頭痛

めまいで受診される患者さんは多く見られますが、その多くは耳から来ている(三半規管の異常)耳鼻科的なめまい、もしくは疲れやストレスからきている心因的なめまいです。しかし、急にめまいがして、同時にものが二重に見える! 呂律がまわらない! 半身の手足が利かない! などを伴っていたら脳卒中を考えなければいけませんので、至急専門医を受診した方がいいでしょう。

意識障害で救急搬送される患者の一番多い要因は、高齢者では特に、低血糖と脱水があげられます。なるべく早く診断をつけて、点滴や糖分の補給などを行えば回復できますが、高齢者は体力が落ちている分だけ、時間がかかりすぎると後遺症が残りやすくなるので注意が必要です。普段からの栄養管理や水分摂取が大切ですね。糖尿病で治療中の方は特にご注意ください。

けいれん(てんかん)は主に小児期にひきつけのあった方が、大人になっても、時々発作をおこしてしまうことがあり、社会生活をしていく上でもいろいろ支障があったり、問題が多いことになります。
ちなみに時々、顔がぴくぴくしたり(顔面けいれんやミオキミア)、手足の筋肉がつったり(こむら返り)することをけいれんだと思って心配される方がいますが、それはけいれんとはまったく違う症状なので心配はしなくて大丈夫です。
尚、けいれんなどを起こした人をみると、周りがパニックしてしまうかもしれませんが、まずは落ち着いてください。嘔吐しない限りは様子を見ていると、多くの場合にはすぐに収まります。涼しいところに休ませて、救急車を呼んで救急病院へ搬送してあげてください。

顔面けいれんのひどい方は、ボツリヌス治療や内服治療もあります。こむら返りの予防には、普段からの水分摂取と適度な運動が大切です。これらの症状は緊急性はないので、下のグループに入りますね。
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後日の精密検査が望ましいもの
一般外来(神経内科)で受診する患者さんの症状として、最も多いのは頭痛、めまい、しびれ、ふるえ、物忘れ などです。

頭痛については、上記に示した緊急性の高いものは除き、慢性頭痛(頭痛もち)、急性頭痛(何日前から頭が痛い)など、一度は脳のCTやMRI検査を受けておいた方がいいでしょう。中には単なる風邪や疲労によると思われる場合もありますが、異常がないのを確かめるのもひとつの方法です。その上で、それぞれの疾患に応じた治療を受けることが一番望ましいでしょう。
ちなみに、頭痛の中には副鼻腔炎(蓄膿症)からくるものや、目の疾患からくるもの、鼻炎や風邪、疲労からくるものなどもあります。特に目からくる頭痛においては緊急性の要する疾患(緑内障;眼球内の圧力が上がって眼痛や視力障害が出るもの)などもありますから、注意が必要です。[頭痛

めまいについても同様です。めまいが長く続くときや繰り返し出現するときにはめまいの専門である耳鼻科で精査を受けるのも必要です。

ふらつきや歩行障害いついては症状が徐々に進行するようなら、パーキンソン病や脊髄小脳変性症などの難しい疾患が隠れている場合がありますので、精密検査が必要です。

物忘れは、“認知症”古くは“痴呆症”と言われるものと、年齢的な記憶の低下したもの、よく言うど忘れ、などなどに分かれます。

ど忘れの人は診察時に、忘れてしまったことをこれでもか!と言うくらい忘れてしまったはずのエピソードをいろいろ聞かせてくれますが、その話を聞いていくうちに医師側は“あっ、この人は大丈夫だな!”っと少し思います(笑)。少し気にしすぎになっているのかもしれません。

年齢とともにおこる記憶力の低下については・・・万人が年齢とともに衰え、脳細胞も働きも減ってきますから、若い頃のようにはいきません。老いを受け入れることが、自分のプライドを保つ上でも、焦りをとる上でも大切かもしれません。 一方で、①記憶障害だけではなく ②理解力や判断力の低下 ③日時の間違い ④迷子 ⑤怒りっぽさや妄想など の症状が出ているようでしたら、これはれっきとした認知症ですから、専門医療機関でのきちんとした精査が必要です。

認知症の多くは進行性に経過(徐々に悪化)していきますが、なかには治せる認知症もあります。[認知症と介護
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しばらく様子を見ていいもの
時々起こるしびれ痛みについて、脳の疾患では??と心配される方も多く来院されます。神経系の疾患で心配しなくてはいけないのは、しびれでも感覚低下でも脱力(力が入らなくなる)でも、徐々にでも進行・悪化(日に日に症状が悪くなっていく)するものは要注意であり、上記の項目に入りますが、症状が出たり消えたりするものや症状の場所が変化するものなどはあまり心配されなくていいでしょう。
顔面に激烈な痛みが走り、痛みが繰り返す場合には、三叉神経痛(顔面の神経痛)、後頭部に同様の症状があれば後頭神経痛などの鑑別も必要です。内服治療もありますが、あまりに痛みがひどい時には、ペインクリニック(痛みのクリニックで、ブロック注射などを受けることも可能です。
最近は風邪をひいて頭が痛いと、脳の検査を希望される方がよく来院されますが、風邪の頭痛は当然なので・・・まずは家で安静にして水分と栄養をたっぷりとってお休みください。

情報や報道の賢い利用

最近テレビ番組などで、稀な疾患や稀な症状についていかにも、一般的にあるような、そして命を落としかねない!などとかえって恐怖をあおるような放送がされていることは、非常に残念です。
はじめにも記載しましたが、何が重要なのか? どんな症状が危険性があり、どのような症状は大丈夫なのかを、正しく理解していただくこと、テレビやニュースなどの過剰な前のページの“ひとこと”でも書きましたが、症状の多くは心配の要らない症状です。
過激な報道や情報に惑わされない知識をつけていくことが、自分の身を守っていくうえでとても大切なことだと思います。
それと多くの病気は、なってからでは治すのは大変ですし、後遺症が残る可能性もあります。再三記載していますが、とにかく普段からの自己管理! 発症の予防が一番大切です。
慢性的な頭痛について悩んでおられる方はご相談ください。相談の上での、詳しい注意事項は頭痛の相談コーナーをお読みください。
物忘れとど忘れは違います。心配な方はまずご相談ください。
尚、精神科にかかりつけの方や専門医で治療中の方は、主治医とよく相談されてから相談ください。
こちらよりメールにてご相談ください。
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